謎かけの方法と意義
謎かけとは、「Aとかけて、Bととく。その心はC」という形の言葉遊びで、Cが音や意味の面でAやBとうまくつながっていると良い作品と言えます。
謎かけは、おそらく江戸時代の昔から、寄席の大喜利芸の一つとして伝えられてきたと思いますが、最近、レッドカーペットの常連になったWコロン「ねずっち」がリバイバルさせているようです。言葉遊びは、脳を活性化するパズルとしての効果があるでしょう
「脳トレ」で有名な東北大学の川島隆太教授は、だじゃれの効用を説いていらっしゃいますが、謎かけは、同音語や同意語を瞬時に脳内で捜索する点で、頭脳の活性化に役立つと思います。
つくり方ですが、まずお題を聞いたら、そこから連想される言葉・フレーズを10個くらい想起して下さい。その中からうまくつながりそうな「心(BとCの関係)」を先に決め、後から「かける言葉」を作る感じです。
たとえば「鳥取県」がお題なら、関連する言葉として、砂丘、梨、山陰、日本海などが浮かぶでしょう。その中で「山陰」を選べば、「産院にある(C)」と同音にひっかけて「ベビーバス(B)ととく」とすれば作品完成となるわけです。
「鳥取県」というお題(A)に対して、梨を選んだら、「無し」という同音語を意識しながら、Cの「梨がおいしい」「梨が有名」「梨が売れている」などとフレーズを工夫する必要があります。
「鳥取県」(A)に対して、Cの「梨がおいしい」で決めたら、「無い方がおいしいものって何だろう?」と考えます。そこで「柿の渋」を思いつけばしめたもの。これをBにすれば、一つの作品になります。
完成品:「鳥取県」とかけて、「柿の渋」ととく。その心は「梨(無し)がおいしい」。こんな感じですね。
「梨」とかけて、「ジョン、ポール、ジョージ」ととく。その心は「リンゴではありません」。 この場合、最初に「リンゴでない」というオチから、リンゴでないもの何かしら?と探した訳です。あ、若い人のために、これビートルズのメンバーです。
「リンゴ」とかけて「素人の手品」ととく。その心は「もちろん種があります」。「手品師」とかけて「会議のレポーター」ととく。その心は「奇術(記述)が得意です」。
東北大学の川島隆太教授が「脳トレ」関連の様々なプログラムで指摘するように、だじゃれと同様、謎かけは、同音語や同意語を瞬時に脳内で捜索する点で、頭脳の活性化、特に高齢者のボケ防止に役立つと思います。