学習する地球社会を目指す学習学

来週末2013年7月13日(土)の午後2時から日比谷図書文化館 4Fスタジオプラスにおきまして「ラーニング・プラネット ---学習する地球社会を目指す学習学」というテーマで講演します。主催は、NPO世界連邦21世紀フォーラム(理事長: 木戸 寛孝氏)です。

国際交流&グローバル教育の仲間である Madoka Tatsuno さんから、 木戸のさんのことは多々お聞きしていたのですが、なかなかお会いする機会がありませんでした。地震直後の2011年の3月に CS朝日ニュースターの「Learning Planet」にご出演いただくことができ、ようやくお目にかかり、すぐに意気投合しました。木戸さんは、木戸孝允桂小五郎)のひ孫の孫で、広く深い世界観・文明観の持ち主。最近は、福島の復興に取り組んでいらっしゃいます。僕が今、あちこちで開催している「プチ哲学セミナー」も、元はと言えば、木戸さん、 野田 武志 さんとの出逢いがきっかけでした。

今の世界には、地域紛争や環境問題、天災、食料、水、感染症など、たくさんの課題があり、緊急の対応が必要ですが、人類はどんな未来を創っていくのか、という長期的・建設的な議論はあまり行なわれていません。13日は、僕が考える「学習する地球社会」のビジョンをお話ししたいと思います。もちろん参加型のワークショップになりますので、「未来の絵」を描くエクササイズも行ないたいと思っています。

近年も、領土をめぐる様々なニュースを目にしますが、「国境線の入った世界地図」なんて、ここ数百年の産物にすぎず、人類はそんなことにとらわれない道を歩んできました。100年後にも、今のような国境・領土をめぐる争いをしていたら、あまり進歩したことにならないなぁ、と僕は思います。宇宙から見れば、国境線なんて存在しないわけで、そろそろ僕たちは「種」として一体のものだよね、という事実を受け入れても良い頃だと思います。
そのために、「人間 = ホモディスケンス(学ぶ存在)」という人間観に立ち、自然から学び、歴史から学び、文化の多様性から学び、一人ひとりが最新学習歴を更新し続ける、そんな世界をつくっていきたいと考えています。もしお時間が許せば、日比谷にお越し下さい。

http://www.wfmjapan.com/program/2013/07/13220102.php