松野守峰先生のバズ単

「本間さんはどうやって英語を勉強したのですか?」とよく質問を受けます。まだレンタルビデオ店のなかった大学時代に、洋画を100本見たり、FENを聞いたりもしましたが、やはり当時、歌舞伎町にあったECC新宿校に通い、松野守峰先生という素晴らしい師匠と出会ったことが大きかったですね。毎週、授業の前に、紀伊国屋の紙袋いっぱいに洋書を買い込み、ご自身で学んだこと、最新の情報を僕たちに惜しみなく伝授して下さいました。師匠が学び続けているのですから、弟子たちも引き離されまいと必死に勉強せざるを得ない訳です。ECCの通常の授業の他に、エラリー・クィーンの推理小説や Browser's Dictionary、そして、William Safireのコラム「On Language」 を読む特別レッスンを提供して下さいました。今、35年を経ても、僕の英語の師匠であり、感謝しても感謝しきれません。
そんな松野先生は、TOEICや英語学習に関して数多くの著書を書かれています。2013年10月に出たのが「バズ単」(IBCパブリッシング)。Buzzword とは「ビジネスでよく使われる流行語」というような意味ですが、日本人が勘違いしやすいビジネス用語・イディオムを抽出し、「新たな意味の追加・誤解されている定義の修正・ニュアンスのギャップ補正」に力を入れて詳しく解説されています。まあ、力の入った本ですね。TOEICで言えば、700点以上の方にオススメしたいと思います。