コンパクトシティで花束を

百科学3@京都造形芸術大学の今年度最終回は富山市の森雅志市長にご講演いただきました。2002年の就任以来「コンパクトシティ」のビジョンを掲げ、次々とユニークな施策を展開してこられました。
僕は鉄ちゃんなので、LRT(ライトレール・トランジット、低床型路面電車)については知っていましたが、富山市中心部の花屋さんで花束を買い、「ポートラム」に乗ると、何と無料になるというのです。市外の方が、富山市内のホテルに泊まると半額になるクーポンが提供され、さらに海外からの旅行客は無料になるとのこと。そんな工夫の積み重ねと、上下分離方式により、営業黒字を実現できたとのこと。
また、昨年8月にオープンした同市中心部の複合施設「TOYAMAキラリ」は隈研吾さんの設計で、富山市ガラス美術館と富山市立図書館が入り、木材を活かした斜めの吹き抜けはぜひ見てみたいと思いました。
イタリア語も堪能で、お話ししていてもアイディアが次々と飛び出してくる方でした。富山市役所では「デザイン職」の職員も採用しているそうなので、京都造形芸術大学の学生もぜひ、チャレンジしてほしいな、と思いました。

http://www.japanfs.org/ja/news/archives/news_id032977.html