高密度ポリエチレン袋を使う炊飯

この方法で炊飯に使えるのは「高密度ポリエチレン」です。くれぐれもご確認されますように。そして、おそらく、ジップロックも高密度ポリエステルもごく微量の成分が溶け出すはずですから、よほど困った時以外は、使わない方が良いと僕は思います。
ちなみにジップロック(R)の材料もポリエチレンで、電子レンジで加熱する用途には使えますが、鍋のふちに触れた際の高温には堪えられず、融けたり、破れたりする可能性があります。旭化成ジップロックのHPでも「鍋に火をかけた状態での湯煎には使用しないでください。鍋肌に触れた部分が耐熱温度を超える可能性があります。」と警告されていますが、多くの方が、被災者のために良かれと思ってシェアしていますね。
他方、この岡部さんという方の「調べてもらえばわかるのに・・・」という記述は感心しません。しかも「ジップロック使えば15分でご飯が炊ける」という間違った情報の画像をご自身のサイトで公表しているのは、とてもいけません。
http://s.ameblo.jp/keinaonao/entry-12152666435.html
そんなこと調べている余裕がない場所が「被災地」です。僕がこの方の立場ならば「ジップロックは使わないで、ということを最初から明記すべきでした。意を尽くさないアドバイスでした。ごめんなさい。」と言えるようにしたいなぁ、と思いました。
そうでなければ、「シェアの高いジップロックを使う人が出るのは、ちょっと考えればわかること」という批判を受けます。良かれと思ってやったとしても、マイナスを増やしては本末転倒です。
もう一点、「基本的にはポリエチレン は炭素と水素ですので問題はありません。」というのも間違った記述で、シンナー(主にトルエン)やホルマリンなど、炭素、水素、酸素の組合せで毒性を持つ物もたくさんあります。
おそらく熊本・大分でも、この方法を使わなくても、多くの方はご飯が炊ける状況になってきているのではないでしょうか?あらゆることが学びのチャンス。僕達も、できる正確な情報を流通させたいと思うし、間違えた時には、素直にお詫びすべきだなと思います。
http://spotlight-media.jp/article/271650463166449070