パネルディスカッションの秘訣

learnologist2009-05-10

私は個人的にパネル・ディスカッション
のコーディネーターが大好きで、かつ、
得意なのですが、これまで、そのやり方
を教えた経験はありませんでした。
 
5月8、9日と大阪で、「研修講師塾・
スキルコース」として、初めてそのやり
方を公開しました。
 
自分で言うのも何ですが、大成功だったと思います。
 
基本はコーチングと同じです。パネリストの話をよく聴き、
否定しないで受け止め、質問でさらに意見を引き出してい
く。時には、場の空気を読みながら、内容を要約したり、
キーワードを拾ったり、発言者をバランスよく指名したり、
時には発言の時間制限をしたり、フロアとのやりとりを実
現していくのが、コーディネーターの役割です。
 
新人研修や会社説明会の中で、先輩社員を数名選び、彼ら
の経験を話してもらうのは、とても良い方法です。また、
入社後半年の時点で、新人に体験を話してもらうのも、と
ても良い教材になります。営業分野で新規顧客開拓の方法、
あるいは、クレーム対応の仕方など、正解が一つに決まっ
ていない問題に対して、対応策の幅を拡げていくために、
パネルディスカッションは有効な方法なのです。
 
大阪在住のコーチ&中小企業診断士である福住昌子さんか
らの提案で開催したのですが、本当に感謝しています。
 
今回は、あわせて、僕の研修の最大の特徴とも言うべき、
「さんま方式」についても、そのトレーニングを行ないま
した。テーマを決めて、グループ毎にブレーンストーミン
グを行ない、そこで出たアイディアを拾いながら、短いコ
メントをつけていく方法ですが、一方通行の長いレクチャ
ーに比べて、圧倒的に楽しく、記憶に定着しやすく、訴求
力の高い方法だと思います。
 
巷間、経営環境の厳しさについては、喧しく報じられて
いますが、こういう時代だからこそ、企業研修のあり方
も変わる必要があります。万事が順調な時には、前年ど
おりですませる傾向がありますが、今のような時こそ、
イノベーションのチャンス!新しい「技」を導入するき
っかけになるのではないでしょうか?