人材の集まる国vs人材が流出する国

外国から優秀な人材が集まる日本にするか、
優秀な人が出ていく日本になるか、は大きな違い。
 
という文を僕が書いた背景には、危機感があります。
つまり「外国から優秀な人材が集まる日本」を実現する
には意図的な努力が必要ですが、ほおっておくと後者、
つまり「優秀な人が出ていく日本」になってしまうと
危惧しているからです。
 
脳科学者の茂木健一郎氏がツイッター上で、日本の就職・
採用慣行について、実に筋の通った批判を展開されていま
す。
http://twitter.com/kenichiromogi
 
 新卒一括採用を肯定する方々の意見は、特に真剣に読みました。
 ぼくの最終的な意見は変わりません。たとえ、表面的に効率が
 良いように見えても、それは、単なる「ローカルミニマム」に
 過ぎないと思う。「新卒プレミアム」は、廃されるべきものと
 考えます。
 
 外国人は、活気のない東京に見切りをつけてどんどん香港やシ
 ンガポール、中国に移動しているようです。身内の論理を振り
 回していても、もはや通用しない世界です。
 
 圧倒的多数の方々のコメントは、日本の「新卒一括採用」に疑
 問を呈するものでした。特に、その最中にいる学生さんたちか
 らのコメントからは、苦しさや憤りが感じられました。
 
僕自身の立場もまさにこういうことです。国際金融
センターとして、ニューヨーク、ロンドンと伍する
地位を持っていた東京が、今や香港、シンガポール
上海の後塵を拝する残念な状況について論じられる
ことはままありますが、「人材センター」として、
東京が、日本が、世界の中で影が薄くならないよう
に、いや、少なくともベスト5は維持できるように
国をあげての取組みが必要だと思います。
 
「学習大国ニッポン」のビジョンを早く構築しなく
ては!