笑顔のまちづくり講座

今日は、本郷で「笑顔のまちづくりコーディネーター養成講座」
を開催しました。「ポジティブ組織開発」(Appreciative Inquiry)
の理論に基づき、地域の可能性を引き出す手法を紹介しています。
 
地域活性化しようとしても、工場誘致、箱もの建設、特産品製造、
観光地開発など、旧来のやり方はもはや神通力を失っています。
これまでの常識にとらわれると、街の風景は画一的になり、住民
の Quality of Life は低下するのが一般的です。
 
ポジティブ組織開発は「発見→理想→計画→実践」という4Dサ
イクルで、地域の未来をつくり、みんなで力を合わせて取り組ん
でいくきっかけを提供します。
 
まずは、自分の街・地域の素晴らしさについて、個人的な体験を
語るペア・インタビュー。僕自身、旅芸人をやっていて、全国あ
ちこちに行きますが「この街には何もない」と言う方が本当に多
いのです。しかし、「何もない街」なんてありません。今まで自
分(たち)では気づかなかった強みを発見するのが第一歩です。
 
次に、地域の理想の未来を語るインタビュー。想ったことだけが
現実になります。そして、夢・希望を語ると元気が出ます。現在
の問題点だけを見つめるのではなく、視線を上げて、未来を見据
えると視野が広がります。
 
講座の中では、チームに分かれて、鳥取市小布施町の未来ビジ
ョンを絵に描く、というワークを行ないました。模造紙に映像化
すると、言葉だけで話しあった時には気づかなかった部分、特に
何を大切にしているのか、という価値観が浮かび上がってくるの
です。
 
そして、その未来を実現するためにどんな行動を起こしていくの
か、計画を立案し、実践していくという流れです。1日の公開講
座では、実践までカバーすることはできないのですが、参加者の
方の顔はいきいきしていきます。こういった手法を、僕自身も全
国の市町村に広めていきたいですし、今日、ご参加の皆さんにそ
れぞれの地域で活躍していただきたいです。
 
http://www.egaonomachi.org/
 
ps 
瀬戸市役所が作った「せとっ子未来計画」という小冊子を見てび
っくり!「私たちがめざすこと=行政の施策」に対応する形で、
手にとった市民が「私にできること」を記入するワークブック形
式になっています。次世代育成支援の取組を一方通行で発信する
だけでなく、対話と行動を促す構成です。僕の知る限り、全国に
類例を見ない画期的な出版物になっていると思います。
素晴らしい!
 
ご希望の方は「瀬戸市健康福祉部こども家庭課」にお問合せ下さい。
http://www.city.seto.aichi.jp