学習国家ニッポンのビジョン

新年と言えば、抱負を尋ねられる場合が多いのですが、
抱負という言葉は、「自らに負うところ(=志)を抱く」
という意味のようです。
 
僕自身、松下政経塾の出身ということもあり、政界の
動きにはどうしても関心を持たずにはいられません。
そして、現下の政治状況を観ると、深い混迷が続くこ
とが予想され、なかなか明るいビジョンが描きにくい
のが実情です。
 
しかし、こういうご時世だからこそ、未来を展望し、
より望ましいシナリオを書いていくことが大切だと思
うのです。過去1年9ヶ月、CS朝日ニュースター
Learning Planet という番組のアンカーをつとめさせ
ていただきました。地球社会の様々なトピックをとり
上げ、ついでに英語も勉強しよう、というこの番組は
今年3月で終了になりますが、「建設的なトーク番組
のアンカーをつとめたい」という数年来のビジョンが
ある意味実現した場になりました。
 
これからも、地球規模で考え、自分らしさを活かしつ
つ、日本らしい日本を創っていく仕事に着手していき
たいと思っています。
 
具体的には「学習国家ニッポン」の構想をまとめて、
発表したいと思います。天然資源に乏しいわが国にと
って最大の経営資源は、人間です。人間の内なるフロ
ンティアを拓いていくところに未来があると信じてい
ます。そのためには、学校のバージョンアップも必要
ですが、学校以外の様々な組織、つまり、企業や政府
機関、NPOなどの学習力を高めていくことが大切です。
新しい公共」の鍵を握るのは、個人・組織・地域の
学習力を高め、切磋琢磨を実現することなのです。
 
そして、さらに各論としては、キャリア教育コーディ
ネーターの制度化や、学校教育における基礎力の充実
に向けて新しい枠組みを提案していこうと思っていま
す。また、英語学習法やグローバル人材育成について
も、コンテンツの制作をすすめていきます。
  
もちろん、企業や自治体の管理職研修も、研修講師塾
も、ハロードリームの「笑顔のコーチング」「夢のワ
ークショップ」等の活動も継続していきますが、今年
は、これまでよりも、ややマクロの方向に一歩を踏み
出そうと思っているところです。  
 
どうか今年もよろしくお願いします。