フレキシブルな人材を育成するために

今日(9/24)は名古屋の某企業で管理職研修でした。雨のため、屋外でブラインドウォークができず、研修所の屋内で実施しましたが、参加者の方には、それなりに色々な気づきがあったようです。
研修のテーマがなかなか面白くて「フレキシブルな技術者を育成するコミュニケーション」というものでした。上司からすれば「様々な状況に応じて、あまり細かい指示を出さなくても、柔軟に対応してくれる部下」がいてくれたらありがたい訳ですが、そんなステキな部下を育成する最大のポイントは、上司自身がお手本を示すことに他なりません。上司が、固定観念にとらわれ、旧来のやり方にこだわっているのに、部下に柔軟性を期待するのはお門違いというものです。
そして、フレキシビリティを発揮するためには、(1)自己効力感、(2)全体を見る視点(システム思考)、そして、(3)組織に対する愛、が大切だというお話をしました。
子育て中の母親は、それこそフレキシブルに対応します。ジョブディスクリプションは定めれていません。「おむつ交換はできません」なんて言っていられないですから。勤務時間もめちゃめちゃ。「超過勤務は別料金です」とも言えません。目の前の状況に直面して、自分が何とかしなくては、という想いで、できる限りのことを行なうのは、愛情に裏打ちされているからだと思うのです。
今日は、最後のエクササイズとして「ダイアローグ」を行ないました。「フレキシブルになれ」と命令しても、その通り実現することはありません。しかし、お互いの話を深く聴き合うコミュニケーションをとるようになると、信頼関係が高まり、部下も上司に対して闊達に意見具申ができるようになるのだと思います。