協力原則

企業での研修は、講師と参加者が一緒に作り上げていく学びあいの場です。
講師が、自分のペースで一方通行で教え込もうとしても、作用・反作用の法則
が働いてうまくいきません。講師も自ら学ぶ姿勢を持ちながら、参加者の学ぶ
意欲を引き出すのかが大切です。

学校教育でも、教師の一人相撲になってしまっては、うまくいきません。良い
先生の条件の一つは、学ぶ意欲が高いことがあげられると思います。そして、
学習者とともに、「一緒にここまでやろう」と目標を共有することが大切です。

ですから、企業研修でも学校教育でも、最初の部分で、学びの目的を参加者に
伝え、ゴールイメージを共有しましょう。具体的には、「営業成績を改善せよ」
「部下への指導力を上げるように」などと押し付けるのではなく、参加者と対
話しながら研修目的を共有すると、協力体制ができ、研修への導入もより円滑
になります。

学校教育でも「今日の授業の後には、こういうことができるようになる」「こ
んな力が身につく」「今学期の終わりまでには、今までわからなかった、こう
いうことが理解できるようになる」といった目標を、語れると良いですね。

そして「君たちがんばって勉強するように」ではなく、「一緒にがんばろう」
というLet's の姿勢で取り組みたいものです。