宝塚歌劇

昨日は、友人たちと東京宝塚劇場月組公演「マジシャンの憂鬱」
を鑑賞しました。エデュテーナーを自称する私としては、ステージ
いっぱいに繰り広げられる歌、踊り、芝居、そしてオーケストラの
生演奏のハーモニーはまさに目の正月というべき至福の時でした。

月組トップの男役瀬名じゅんさんは、とにかくかっこいい。一瞬一
瞬の仕草が絵になるし、ステージの中央に立った時の存在感が抜群
なのです。相手役の彩乃かなみさんも、皇太子妃の侍女兼ボディガ
ードという難役を見事にこなして素晴らしいコンビでした。

友人の紹介で注目していたのですが、美翔かずきさんは前評判に違
わず存在感のある新進気鋭の男役さんでした。クールな顔立ち、切
れ長の眼元が印象的で、小さな役でも立ち姿、踊りの動きが凛とし
て実に美しいのです。

世阿弥花伝書は、学習学の古典の一つですが「守破離」という学
習の3段階理論は、現代にも通用すると感じます。教わるのを待つ
のではなく、自ら学び、先輩から盗む姿勢が、一人ひとりの芸に磨
きをかけ、切磋琢磨の空間を演出し、観る者に感動を与える舞台を
創り出すのだと痛感しました。