道路財源

13日の夕方、自民・民主の若手議員6人による道路特定
財源に関する公開討論会の司会をつとめました。総合司会
は、丸川珠代参議院議員憲政記念館に200名が集まっ
てなかなか盛り上がりました。

私自身の支持政党は「甘党」なので、中立的に進めました。
両党の若手議員の方には、それぞれ誠意をもってお答えい
ただいたと感謝しています。

本当は、最後に
 審議拒否もしない
 強行採決もしない
 議長席の乱闘もしない
 野次も発しない
 政策をきちんと議論する国会になってほしい
というくらいのまとめのコメントをしたかったですが、ち
ょっと言葉足らずでした。党の枠を超えて、良識派の政治
家が自由闊達に政策議論のできる場ができると良いなあと
願ってやみません。今回の討論会がそうした方向への一助
になると良いなあと願ってやみません。



http://m.ohmynews.co.jp/news/20080313/22090

「民主案には財源の裏付けない」「目に見える変化を」

暫定税率を10年間延長して現行の道路財源を維持するのか、
暫定税率は廃止して道路財源を一般財源化するのか――。

道路特定財源をめぐり、自民・民主の若手議員6人による公
開討論会が13日、東京・永田町で開かれた。
道路特定財源どうする?自民・民主若手議員の熱いバトル!!
自民党青年局と民主党青年局の共催。 自民党からは、井上
信治・衆院議員(東京)、山際大志郎衆院議員(神奈川)、田村
耕太郎・参院議員(鳥取)。 民主党からは藤末健三・参院議員
(比例、熊本)、田村謙治衆院議員(比例、静岡)、小川淳也・衆
院議員(比例、香川)――の計6人が出席した。

第1部は、「財政問題から見た道路特定財源のあり方」。コーデ
ィネーターの本間正人・NPO法人学習学協会代表理事が、自民・
民主それぞれの党方針をベースに、自民党には「今後10年で
59兆円規模の道路整備が必要なのか?」、民主党には「国の
財政が厳しいのに暫定税率を本当に廃止して良いのか?」と
いう質問を投げかけた。

先に論陣を張ったのは民主党
「『暫定』が30年以上続くのもおかしいのに、さらに10年
の延長(という自民党案)は国民をだますことになる。まずは
暫定という前頭を取り払い、環境税地球温暖化対策税など
に簡素化していく。その税率を上げていくことはあり得る」
(田村謙議員)
暫定税率ができた当時は、車を持つ人は30人に1人ほどで
(贅沢税としての)特定財源が成り立ったが、現在は全国の自
動車台数は8000万台。ほぼ1人に1台所有しており、受益と
負担は拮抗しているといえる。ここに一般財源化する論理が
ある」(小川議員)

と、目に見える制度変化の必要性を声高に主張したが、自民
党側は
「必要な道路を無駄なく作るという目的は民主党と同じだが、
道路を作るには土地の確保などから10年はかかる。その資金
を安定供給しなければならない。それに、ただでさえ食料品な
どの物価が上がっているのに、環境税などが増えれば混乱が
起きる」(田村耕議員)
民主党は道路財源を一般財源化し、福祉や教育に向けるとい
うが、福祉や教育は国民全体のもの。道路財源だけを向けるの
は乱暴ではないか」(山際議員)

と、混乱を懸念。本間氏が「道路特定財源一般財源化は小泉
さんのマニフェストにあったと思うが……」とつぶやいたコメントに、
会場から笑いが起きた。

第2部「地域の自立と活性化」(コーディネーター=山内弘隆・一橋大学
商学部教授)でも、自民党は「一般財源化は地方と国民に迷惑を
かける」「民主案には財源の裏付けがない」と、国民の安心の必
要性を繰り返し主張。民主・藤末議員が「われわれが言いたいの
は『暫定』で10年継続することの問題。過去にも急な減税の経
験はあり、現場や地方自治体の首長は対応可能と言っている」

国土交通省に細かい数字を出せと言っても、私なんか止められ
ていて出てこない。一度、そちら(自民党)から出すように言って
ほしいくらい」
と抗弁したが、自民・井上議員は

「(国土交通省も)細かい数字は出さなくても大きな数字は出すだ
ろう。(暫定税率廃止で減収になる)2.6兆円をカバーする中身を出
してもらわないことには、われわれは議論に入れない」

と一蹴。