ウィキリークスが外交公電暴露

ウィキリークス内部告発情報をネット上で暴露する「ウィキリークス
が、入手した米外交文書約25万件の一部をネット上で公開したことが
波紋を呼んでいます。
 
http://www.asahi.com/international/update/1130/TKY201011290577_01.html
  国連幹部を標的にスパイまがいの活動を進め、友好国の首脳らを酷評
  している実態を文書がさらけ出したからだ。
 
興味深かったのは、アメリカの外交官が、ロシアのプーチン首相とメド
ベージェフ大統領を「バットマンとロビン」と形容していたこと。公電
にこんなにわかりやすい比喩を使うことが許される組織の度量に僕は感
心しました。日本の外務省の公電はもっと硬くて表現力に乏しいのでは
ないかしら?
 
http://www.asahi.com/international/update/1130/TKY201011300202.html
  韓国外交通商省の第2次官だった千英宇(チョン・ヨンウ)氏(現・
  大統領府外交安保首席秘書官)が同17日、米国のスティーブンス
  駐韓大使と昼食をとった際、6者協議の韓国首席代表当時の中国側
  との私的会話のなかで、中国政府高官2人が「朝鮮は韓国の管理下
  で統一されるべきだと信じていた」と説明。千氏は、北朝鮮が米国
  の影響力を緩和する「緩衝国」としての価値をほとんど持たなくな
   ったという「新しい現実」に中国は向き合う用意がある、とも語った。
 
これなどは、今までならまず表に出ることのなかった本音でしょう。
おそらくどんなに管理を厳重にしても、罰則を強化しても、現代社
では、情報を完全に遮断するのは不可能になったという現実に向き合
う必要があるのでしょう。
 
「外交交渉には機密がつきもの」という前提から、「あらゆる交渉を
オープンに展開する」という開き直った外交姿勢が必要になっている
のかも知れません。