30年前、国際機関で会った人

1984年5月から、24歳の僕はウィーンの国際連合の社会開発人道問題センター(UN-CSDHA)国際青年年事務局(International Youth Year Secretariat)で約半年、実務実習につきました。当時はインターンという言葉を使っていなかったけれど、まあ、それに近かったでしょう。ただし、イラン系ネパール人のシャリフ事務局長と一緒に日本と中国に出張したり、当時のお金で5万ドルのファンド・レイジングを成功させましたから、割と仕事らしい仕事をしていたかも知れません。

その時、お世話になったのが「パレスチナ難民救済事業機関」(UNRWA)の会計部門にいらした滝澤三郎さん。UNRWAは、日本ではあまり知られていませんが、パレスチナ地域でたくさんの現地職員を擁しているので、職員数最大の国連機関であり、緊急支援だけでなく、医療・福祉・教育・産業振興など、あらゆる行政サービスを行っている大組織なのです。
http://www.unrwa.org/

滝澤さんはその後、UNIDO(国連工業開発機構)ウイーン本部財務部長、UNHCR(国連難民高等弁務官事務所ジュネーブ本部財務局長、UNHCR 駐日代表、国連大学客員教授など国際機関の要職を歴任され、現在は東洋英和女学院大学大学院国際協力研究科長をおつとめです。

今日は、国際開発ジャーナル社が出している「国際協力ガイド」の取材で、滝澤先生と対談する機会がありました。このガイドは年に1回刊行され、国際機関やJICA、NGOなどで活躍することを目指す人に役立つ情報満載です。
http://www.idj.co.jp/guide/g_2013.html
同社の代表取締役・主幹である荒木光彌氏とは、国連IYYの次に所属した大来佐武郎事務所で大変、御世話になりました。当時、外務省のある霞ヶ関から西新橋界隈には、ECFA(海外企業コンサルティング協会)やIDC(国際開発センター)、APIC国際協力推進協会)など、開発関係の諸団体が事務局を置き、その輪の中心に荒木さんがいらっしゃいました。

この対談は2014年版に掲載されるはずですが、滝澤さんのUCバークレイ留学時代のお話や国連職員を目指す若者へのメッセージなど、貴重なお話を伺うことができ、旧交を温めることができて、とても幸せな時間でした。
実は、今年の前半に、GiFT事務局長の辰野まどかさんとFacebookでやりとりをしている時に、チャット状態になり、滝澤さんと約30年ぶりにつながったのがきっかけ。ずいぶん昔のことなのに、僕のことを覚えていて下さったこと、感謝しています。そして、Facebookのつながり力にも感嘆するばかりです。
これからもご指導よろしくお願いします。