「復興FM局」の提案

2月7日、「いわて災害コミュニティメディア連絡協議会・ラジオ実務者研修会」( 野田 尚紀事務局長)の講師をつとめました。三陸海岸宮古、大槌、釜石、陸前高田コミュニティFM局、災害FM局のレポーター、パーソナリティーの方を対象にして、地元に密着した放送局のあり方を「ダイアローグ」形式で話し合っていただきました。

全国局、県域局は、広い範囲、広いテーマを扱いますが、一つの市や町だけをカバーする放送局は、「共感の深さ」が違います。共通の言語、共通の友人、共通の体験があるからこそ、心と心の通い合う放送が実現できるのです。

災害FM局は「臨時かつ一時的な目的」のために許可されているのですが、東北の復興は長い時間のかかるプロセスです。商業ベースで採算がとれるコミュニティFMにもっていくのが難しいケースも多いのですが、地域に住む人達の心の支えになっているのも事実。「復興FM局」といった特例制度を設けられないか、考えていきたいと思います。