地球総感謝(GGA)

「感謝の心はものの価値を高めることになる。一つのものを貰っても、何だかつまらないと思えば、その価値はきわめて低いことになってしまうが、ありがたいという気持ちでいれば、それだけ高い価値が見出せ、よりよく活用できることにもなろう感謝の気持ちが薄ければ、何事によらず不平不満が起こり、自らの心も暗くし、他をも傷つけることになる。それに対して、感謝報恩の念の強い人には、すべてが喜びとなり、心も明るく、また他とも調和し、共存共栄といった姿を生み出しやすい。」松下幸之助『指導者の条件』

昨日、今日(2/23)と GiFT主催「これからのグローバル教育講座(実践編)」を品川で行なっています。僕が考えるグローバル教育の目標は、一人ひとりが「地球市民アイデンティティ」を持つこと。そして、地球社会が Learning Planet に進化していくためには、経済的な豊かさGDP(Gross Demestic Product)を追求するのではなく、GGA(Gross Global Appreciation、地球総感謝)を高めていくことが大切、とさっき話したばかりでした。

グラス1杯の水の価値について「何だ酒じゃないのか」と思う人と、「人体の7割は水で
、水がなければ4-5日で死んでしまう」「雨の水が飲める状態になるまでには、多くの人の努力があった」ということを学習した人とでは、感謝の気持ちが大きく変わってきます。そして、感謝と幸福感とはかなり相関していると思うのです。

「ありがとう(有り難い)」の反対語は「当たり前」。私たちの周りの環境を「当たり前」のものととらえるのか、奇跡的なものと考えるかで、人生の豊かさが大きく変わってくるのだと思います。