先輩から受けた恩
田坂広志先生のコラム。「先輩から受けた恩は、後輩に返すべし。」
私が人生の前半で、21世紀の巨人とも言うべき偉大な師匠達(松下幸之助、大来佐武郎、ハーラン・クリーブランド)から学んだことを、次の世代に伝えること、すなわち「知恵の鎖をつなぐこと」は、私の生涯の役割だと自認しています。
俳句が言外の情緒を描写できるように、田坂先生の「一言コメント」はいつも文字数以上の奥行きを持って、心に響くメッセージを紡いでいると思います。情報が氾濫する世の中だからこそ、短くても印象深い「言葉」を発信していきたいと思うのです。
第9回
田坂広志「一言コメント」
■ 「師匠」について一言 ■
師匠とは、同じ部屋の空気を吸え。
この言葉は、師匠から何かを学ぶときの鉄則。
師匠の示す優れた力は、単なる技術だけでなく、
心得、心構え、人格、人生観を含めた
全人的なものだからである。
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■ 「嫌悪」について一言 ■
他者に対する「嫌悪」の本質は、
しばしば、「自己嫌悪」である。
自分の心の中を静かに見つめると、
他者に感じる欠点が、
自分の中にもあることに気がつく。
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■ 「企画」について一言 ■
「企画」とは「企み」のこと。
それにもかかわらず、
「何のために行うか」という「企み」を語らず、
「何を行うか」という「計画」だけを語った企画書が
世の中に溢れている。
魅力的に「企み」を語ること。
そこから、優れた企画書への第一歩が始まる。
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■ 「運気」について一言 ■
運気の強い人間は、
周りの人間の運気まで高めていく。
運気の弱い人間は、
運気の強い人間との縁が生まれても、
その機会の大切さに気がつかず、
それを生かすことができない。
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■ 「恩」について一言 ■
先輩から受けた恩は、後輩に返すべし。
この言葉通り、
かつて自分の成長を支えてくれた先人は、
すでに去っていかれた。
されば、歳を重ねた自分が為すべきは、
若い方々の成長を支えること。
その姿を、先輩諸氏は、どこかで見ている。
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